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空気イオンの実際
 イオンの存在の発見は1世紀も前のことで、イオンの特性を初めて科学的に検証したのはレナード博士です。レナード氏は、滝から水滴が衝突する際、霧の発生にともなう上昇気流で微細分裂する分子はマイナス極で、大きな水分子と水面 はプラス極の電気であることを確認しました。
 さらにレナード博士は、このような滝現象を再現する方法として、水を細かいノズルを通 して噴射すれば、小粒子のマイナスイオンが大量に発生することも観察しました。そのため、マイナスイオン空気発生のことを、いまでも必ずレナード効果 、滝効果と呼んでいます。

 この空気イオン効果に対する研究と検証は、主に気象学分野の研究者たちによっておこなわれていました。そして研究の結果 、爽快感を感じているときはその空気中に大量のマイナスイオンがあることが検証され、マイナスイオンの存在がクローズアップされてきたのでした。
 1980年代からは、マイナスイオンを空気のビタミンと呼ぶ人も登場し、さまざまなマイナスイオンの発生方法と装置が考案され、マイナスイオンを室内に発生させて森林のなかや滝の近くにいる気分を感じようとする取り組みが始まりました。

 マイナスイオン空気発生の第一の目的は、空気質の改善です。 空気質は湿度、温度、気流と深い関係がありますが、このような要因は浄化装置付きの冷暖房機器や加湿器などでも調節できます。それらが適切な範囲で備えられたうえでさらに、マイナスイオンと空気質について考えなければなりません。
 また、すべてのイオン空気が体によいわけではありません。現在、生物学的に意味があるものとして小粒子のマイナスイオンの活動が取りあげられています。

 マイナスイオンは、さまざまな電離現象から生じます。α、β、γ線などの電離放射線を出す放射性物質、宇宙線、雷放電、先端放電(コロナ放電)、水滴分裂効果 であるレナード効果などの電離現象です。これらの電離現象のすべては自然界にもありますが、先端放電と水滴分裂効果 は、人工的な方法によっても再現可能です。
 しかし、先端放電は高電圧の放電からマイナスイオンを発生させるものですが、湿度に対する依存性がとても高いという問題点があります。そのうえ放電のとき、体に悪影響を与えるオゾンと酸化窒素という化学物質を、副次的に出してしまう重大な欠点があります。
 そのため、自然現象ともっとも近く、有害物質を一切出さない水滴分裂式の発生機器の開発が進められました。液体である水滴が分裂するとき、水滴が急激に微粒子化すると、水滴の表面 エネルギーが変化するため、水滴が帯電する原理で、まさにレナード効果の再現になります。


 
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